健康あっての教師人生

⭐️教壇に立ち続けるために、『今』できること⭐️

「前の先生がよかった」その一言にどう向き合うか#3424/APR.25

学級がスタートして3週間。
少しずつ落ち着きが見え始める一方で、子どもたちの“本音”も見え始める時期です。

そんな中で、ふと耳にする言葉。

「前の先生の方がよかったな」

正直、胸に刺さります。
どんなに準備してきても、どんなに丁寧に関わっていても、この言葉は教師の心を揺らします。

ですが、まず大切にしたいのは――
この言葉は“否定”ではなく、“比較の中の感情”だということです。

子どもにとって、担任の先生は大きな存在です。
環境が変われば、不安も出ます。
その不安を埋めるために、「前の先生」を基準にして安心しようとするのです。

つまりこの言葉は、
「今が不安です」
というサインでもあります。
まずは受け止める

もし目の前でその言葉が出たら、否定する必要はありません。

例えばこんな語りです。

「そう思うんだね。前の先生、優しかったもんね。」

ここで大切なのは、
否定しないこと・感情を認めることです。

「そんなこと言わない!」と止めてしまうと、
子どもは“気持ちを出してはいけない”と学んでしまいます。

まずは受け止める。
これが第一歩です。
そのままにはしない(ここが重要)

ただし、受け止めるだけで終わりません。

その後、必ず伝えます。

「でもね、今はこのクラスでみんなと一緒にやっていく時間なんだよね。」

「比べるより、“今どうするか”を考えていこうね。」

ここで初めて、方向づけをします。

ポイントは、

* 感情はOK
* 言い続けることはNG

この線引きを、優しく・はっきり伝えることです。
学級全体への語り(おすすめ)

個別ではなく、全体にこんな語りも効果的です。

「前の先生と比べたくなる気持ち、先生も分かるよ。」

「でもね、先生もみんなも、今年のクラスは今年のクラスなんだ。」

「これから一緒に“いいクラス”を作っていこう。」

この語りには、

* 共感
* 現実の提示
* 未来への視点

が入っています。

子どもは、「否定されなかった」と感じながら、前を向くことができます。
やってはいけない対応

逆に避けたいのはこの3つです。

① 感情を否定する
→「そんなこと言わない!」は逆効果

② 自分を正当化する
→「先生だって頑張ってる!」は子どもには届きません

③ 放置する
→言葉が習慣化します

特に③は要注意です。
何も言わないと、「言っていい空気」になります。
■ 教師としての捉え方

この出来事は、実は悪いことではありません。

なぜなら――
子どもが安心して本音を出している証拠だからです。

本当に怖いのは、何も言わない状態です。

言葉が出るということは、関係が始まっている証拠。
ここから、関係をつくっていけばいいのです。




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