
放課後、ある子がこう相談してきました。
「先生、〇〇くん、専科の授業だとすごくうるさい。自分のクラスのときと全然違う。」
担任をしていると、一度は出会う場面ではないでしょうか。
学級では落ち着いている。
担任の前では素直。
でも、専科の時間になると騒ぐ、立ち歩く、話を聞かない。
そして周りの子が困り、担任に相談してくる。
これはとても悩ましい問題です。
なぜなら、子どもの問題だけでなく、関係性・授業環境・教師間連携が絡むテーマだからです。

■ まず知っておきたいこと
専科で荒れる子は、単純に「わがまま」なのではありません。
多くの場合、次のような理由があります。
① 相手によって安心感が違う
担任とは毎日関わっています。
注意のされ方、褒められ方、空気感も分かっています。
でも専科の先生とは接する時間が限られます。
つまり、
👉 担任には落ち着ける
👉 専科では不安定になる
ということが起こります。

② 授業スタイルの違い
専科の授業は、
* 教室移動がある
* 普段と流れが違う
* 内容が難しい
* テンポが違う
こうした変化が苦手な子もいます。
落ち着けない気持ちが、騒ぐ行動として出るのです。
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③ 甘えが別の形で出ている
担任には頑張っている子ほど、
「担任の前ではちゃんとしよう」
と無理をしていることがあります。
その反動が、別の場面で出ることもあります。

■ 担任として最初にすること
相談してきた子には、まずこう返します。
教えてくれてありがとう。困っていたんだね。先生も様子を見てみるよ。
これだけで十分です。
大事なのは、
* 告げ口扱いしない
* すぐ注意しに行かない
* 困っている子の気持ちを受け止める
ことです。
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■ 子ども本人への対応
いきなり叱るのはおすすめしません。
まずは個別で、落ち着いた場面にこう聞きます。
最近、専科の時間どう?
何かやりにくいことある?
ここで本音が出ることがあります。
* わからない
* つまらない
* 先生が怖い
* 友達と離れて不安
理由が見えれば、対応が変わります。
■ 私の失敗談
若い頃の私は、
「なんで専科だけふざけるんだ!」
と先に叱っていました。
すると、その子はさらに反発し、
専科の先生との関係も悪化しました。
今思えば当然です。
本人の困り感を聞かず、
行動だけを止めようとしたからです。
そこで学びました。
👉 先に整えるべきは、行動ではなく気持ち
これが大切でした。

■ 専科の先生との連携
ここはとても重要です。
ただし、
❌「うちのクラスではやらないんですけど…」
❌「先生の授業でだけ荒れるみたいです」
これはNGです。
責められているように聞こえます。
おすすめは、
最近少し落ち着かない様子があります。
こちらでも声をかけます。何か気になることありますか?
この言い方なら、協力関係が作れます。

■ 周りの子へのフォロー
困っている子たちにも一言必要です。
教えてくれてありがとう。先生たちで考えていくね。
言った子が「何も変わらない」と感じると、
不満が広がります。
相談してよかった、と思わせることが大切です。


■ 今日のワンアクション
👉 行動を叱る前に、「何か困ってる?」と聞いてみる
■ 次回予告
👉 「担任の前では良い子なのに、なぜ専科で荒れるのか?」

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