1 九九表を「全員分」用意する
わり算を教える前に、準備しておくものがある。
それは九九表である。

私は、これを授業開きのときに子どもたちに手渡した。九九表をA4の紙に印刷し、ラミネーテーでつつんでいる。ラミネーターでつつむと、一年間壊れることがない。そして、それを机の横にかけさせている。いつでも、すぐに見られるようにである。
なぜ、九九表を「全員分」用意しておかないといけないのか。
以前三年生を担任して、初めて分かったことがある。

九九ができない子がいるのである。数名ではあるが、いるのだ。また、その子だけの九九表を用意しても効果はあがらない。低位の子は、見ないのである。自分だけ見ているという恥ずかしさである。(あたりまえであるが・・・)
それゆえ、「全員分」である。まわりの友達も持っているから、見られるのである。ささやかであるが、とても効果の九九表であった。
2 基本形はシンプルにする
わり算は基本形を教え、解かせていく。基本形は、子どもたちが手放しでできるようになり、そして間違いを防いでくれる。しかし、である。

シンプルでない基本形は駄目である。シンプルでないとは、書く作業が多いものである。算数が苦手な子の中には、書くのが遅い子もいる。あまり作業が多いと、その子にとって、負担になるのである。心臓部だけを残したような、シンプルさが、基本形には必要である。
次のように進めていく。
問題 12÷3
【発問】何の団ですか?
【指示】3の段を書いていきなさい。
ここで、答えだけを書かせるのがポイントである。3×1、3×2などと式は書かせない。作業量を減らすのである。

心臓部だけ、えぐり出すのである。シンプルにする。子どもたちは、さんいちが3、さんにが6、と言いながら書いていく。12が出たところで、ストップさせる。
【指示】 12に〇をつけなさい。
【指示】 上から数えます。
3,6,9,12を指していく。上から4番目にあるので、答えは4となる。
シンプルな基本形かどうかは、子どもが教えてくれる。
これは、極めて手ごたえのあの基本形であった。

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