STORY
淡路島を舞台に、第1次産業の調査にやって来た女性を中心に展開するヒューマンドラマ。島を訪れた農林水産省職員の女性が、タマネギの栽培とノリの養殖に打ち込む兄弟と出会ったのを機に自然がもたらす恵みについて深く考えるようになる姿を描く。監督は『小川の辺』などの篠原哲雄。『ATARU』シリーズなどの栗山千明を筆頭に、桐谷健太、三浦貴大、豊原功補らが出演。温かな物語に加え、舞台となる淡路島の美しい風景にも心癒やされる。

現在の日本の第1次産業の実態を調査するために淡路島を訪れた、農林水産省の神野恵子(栗山千明)。市役所の農林水産部職員・津守(豊原功補)の案内で聞き取りを始めるが、凝り固まった考えや言動からノリ養殖場の従業員・豊島渉(三浦貴大)の機嫌を損ねてしまう。その夜、彼女は居酒屋でタマネギ農家の4代目で渉と兄弟である豊島岳志(桐谷健太)と出会う。彼が実現を目指すブランド野菜の販売ルート構築などを聞き、畑や養殖場に足しげく通うようになるが、岳志と渉の間に大きな確執があることを知る。
【感想】
霞ヶ関の根性見せてみろ!
神野恵子は農林水産省から淡路島の地域調査をめいじら、淡路島市役所に出向されてきた。
当初島の住民たちは、『どうせ、島のことなんか本気で考えちゃいねえよ』『霞ヶ関の論理は島じゃ通用しねえぞ!』といった態度で接していた。
しかし、彼女は今までの職員とは違って、自分の目で見て、直接会って親身に話を聞き、また、慣れない海や畑の仕事にも、身体一つで動き続けた。

そして、彼女は、その真摯な態度が両者の信頼関係を少しずつ築き、自分の仕事にやりがいを感じてきた矢先に、『かいぼり』の実現に向けて、取り組むことになった。
『かいぼり』はもう10年以上やっていない一大事業。その事業は、正に海を豊かにすると同時に畑にも恵みをもたらすものであった。しかし、近年は取り組む若者もいなくなり、過去の遺産事業になっていた。

そんなほぼ実現不可能な状態の中、彼女のお世話役のツモリが最も印象に残る言葉を残した。それが、『霞ヶ関の根性』を見せろだった。
そこで彼女はこれまで確執の続いていた兄弟になんども参加の協力を粘り強く交渉し続けた。頭も何度も下げた。
そしてその神野の熱意は二人の絆を修復させるための『種』になり、実を結んだ。やっぱり神野は、神の恵みの子だったんだね。
コメントを残す