健康あっての教師人生

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話す・聞く単元で『主体的・対話的』な授業づくり 357/APR.25

 

1各学年の目標から見た『話す・聞く』

授業のイメージ

 『思考力、判断力、表現力等』の『A話すこと・聞くこと』にある各学年の目標を比較する。どの学年も『日常生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め』ていくことを目指している。

第一学年及び第二学年

(2)順序立てて考える力や感じたり想像したりする力を養い、(中略)自分の思いや考えをもつことができるようにする。

第三学年及び第四学年

(2)筋道立てて考える力や豊に感じたり想像したりする力を養い、(中略)自分の思いや考えをまとめることができるようにする。

比較すると見えてくる。低学年は、『自分の思いや考えをもつ』であり、中学年は『自分お思いや考えをまとめる』であり、高学年は『自分の思いや考えを広げる』である。

2【主体的・対話的】な学習のキーワード

①学ぶことに興味や関心を持ち

②見通しを持って粘り強く取り組み

③子供同士の恊働、教職員や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考える

④自己の考えを広げ深める

以上四つが、『主体的・対話的』な学習のキーワードである。これらを一つの授業に全て盛り込むわけではない。また、一つの授業に①〜④にいずれかが絶対に入っていなければならないというわけではない。単元を組み立て、授業を展開していく上での視点が上記①〜④となる。

3『スピーチ型』でできる汎用的指導法

『話す・聞く』の教科書教材によくある学習が、『大すきなもの、教えたい』のような『スピーチ型』の学習である。お題に沿った内容をあらかじめ作文し、それらを発表するという学習である。『スピーチ型』の学習で困るのが、聞いている側の子どもたちが飽きてくる時である。

 発表を聞かなくなったり、ざわついたりした結果、教師から怒られる。よくある風景である。逆に話す側の困ったこととして、声が小さくて何を言っているかわからないことも多い。

 このような困ったことへの対策こそが、『主体的・対話的』な学習を実現させる第一歩となる。ここでは、『話す』側への指導と、『聞く』側への指導の二つに分けて紹介したい。

スピーチ型学習【話す】側への指導

 原稿を書き終えたら発表させる。次のように指導する。

(教師)『みんなの発表に先生が10点満点で点数をつけます。今日は五点以上の人は合格です。先生が見ることろは、みんなに聞こえる声で発表しているかどうかです』

評定の基準を子どもたちに伝える。

(教師)『全員起立。一回だけ発表の練習をします。みんなに聞こえる声で練習そたら座ります。★いきなり発表するのは、苦手な子にとって難しい。一度、全体で練習の場を設ける。

(教師)『名前順に発表します。先生がやめと言ったらおしまいです。名前順の一番から四番までの人前に出て準備をしなさい。では、一番のAさんどうぞ』

(A)『ぼくが、大好きなものは、サッカーボールです』

(教師)『三点』

(B)『わたしが、大好きなものは自転車です』

(教師)『二点』

このように、短い文で切って評定を入れていく。全部を読ませてから評定するわけではない。この指導法は向山洋一氏が提案した『個別評定』という指導法である。テンポよく進めていけば30名の児童の評定が5分ほどで終わる。

 全員が一通り終われば、二巡目となる。二巡目は、一巡目より点数が高くなる。合格点の五点以上の子も出てくる。このようにして、三巡目ぐらいまで発表させる。

 三巡目のポイントは、全員を合格させることである。前に出て発表するだけで立派なことである。そこを認めて、全員五点以上の点数にする。極端に声が小さい子がいた場合、(教師)『二巡目よりも声が大きくなったね。五点』となる。

 苦手な児童は、一回の指導で大きな声を出すことはできない。このような指導を何度も繰り返し行うことで次第に声が大きくなってくる。決して、『もっと大きな声で』と圧力をかけてはいけない。

 また、日常的に発表する週間も必要となってきます。よく見られのが、朝の会での1分間スピーチ。帰りの会での今日あったことのスピーチなどがあります。私はあまりやってはいませんが、低学年の初歩的な段階においては、有効かと思われます。

次回は、スピーチ型学習【聞く】側への指導について紹介します。

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