健康あっての教師人生

⭐️教壇に立ち続けるために、『今』できること⭐️

放浪記 林芙美子574/JULY.9

浅草はいくつ来てもよところだ・・・テンポの早い灯りの中をグルリ、グルリ、私は放浪のカチュウシャです。長いことクリームを塗らない顔は瀬戸物のように固くなって、安酒に酔った私は誰もおそろしいものがない。ああ一人の酔いどれ女でございます。酒に酔えば泣きじょうこ、痺れて手も足もばらばらになってしまいそうなこの気持ちのすさまじさ・・・酒でも呑まなければあんまり世間は馬鹿らしくて、まともな顔をしては通れない。あの人が外に女が出来たと云って、それがいったい何でしょう。真実は悲しいのだけれど、酒は広い世間を知らんと云う。町の灯がふっと切れて暗くなると、活動小屋の壁に歪んだ顔をくっつけて、荒んだ顔を見ていると、あああすから私は勉強をしようと思う。夢の中からでも聞えて来るような小屋の中の楽隊。あんまり自分が若すぎて、私はなぜかやけくそにあいそがつきて腹をたててしまうのだ。

放浪記 林芙美子著

あらすじ 放浪記 林芙美子

 第一次世界大戦後の困難な時代に、飢えと貧困に苦しみながらもしたたかに生き抜く『私』。

 『島の男』との初恋に敗れ、夜店商人やセルロイド女工、カフェの女給など職を転々としな

 がらも向上心を失わず、強く生きる姿を描き、読者の共感を呼び、ベストセラーとなる。

 大正11年から5年間、書き留められた雑記帳をもとにまとめた、林芙美子の自叙伝風小説。

【音読を楽しもう】

 

『自分というものをしっかりと持ち、前へ進もう』

 というポジティブな気持ちで読んでみるといいですね。

  また、『グルリ、グルリ』『放浪記のカチュウシャ』など、思わず声い出してみたく

 なるワードですね。

コメントを残す

健康あっての教師人生をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む