よりどころって、ふだんの生活ではあまり使わない。(自分だけかかもしれないが)
どこか自分の内面の弱さや、はたまた心のやすらぎを与えるといった両面が介在しているように思える。

まだまだ新年は始まったばかりなのに、お前はなんなんだと聞かれたら、ただ今日だけは、日本らしい朝食をできるだけはやく食べたいだけです。なんの悪気もありません。それをある比較的好みの場所で食べるところに、今日のよりどころを求めるわけなんだけど。

もちろんではないが、食堂の名前も「よりどころ」。
最近はSNSのおかげ(少しは困るけど)で、客足も多い。7時の開店にはすでに30人ほど並んでいる。みんな自分の中の「よりどころ」を満たすために。

夏目漱石の「こころ」を待ち時間に読んでいた。時折、江ノ電がまじかで通るのを写真で撮る以外は読み続けた。それでもって、由比ガ浜で先生が西洋人を連れて歩いているところ僕が見たあたりで、呼ばれた。
メニューはいたってシンプル。家族全員、焼き魚と生卵がのったA定食かB定食かのどちらかを選択。懇切に丁寧にたまごの混ぜ方を、長澤まさみに似ていない方のお姉さんが教えてくれた。ひたすらぐりぐりかきまぜていると、ふっくらおいしくなったのは自分以外を除く人たちだけで、正月そうそう味にチープな孤独感を味わうわけなんだが・・・・
こういうときは、きれいなお姉さんに、ある意味確信的に『TKGをいつも通りの感じで、あのタイミングで、ふわったした感じでお願いします』と言ってみたいものだ。T(卵)のほうは赤いところ多めでと、少し呼び止めるのも忘れずに。というのを卵をふわっとできない人は心の中でやってやってみて下さい。3回つぶやく頃には、本物の長澤まさみが来てくれます。嘘なんだけど、それもよりどころでいいですよね。今日1日楽しむための。

※300系が通る時刻を知っている人は、こんど●月●日、よりどころにきてください。定食ごちそうします。




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