健康あっての教師人生

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古事記物語 鈴木八重吉 676/AUG.14

 世界ができたそもそののはじめ。まず天と地とができあがりますと、それといっしょにわれわれ日本人のいちばんご先祖様の、天御中主神とおっしゃる神さまが、天の上の高松原というところへお生まれになりました。そのつぎには高皇産霊神のお二方がお生まれになりました。

 そのときには、天も地もまだしっかり固まりきらないで、両方とも、ただ油を浮かしたように、とろとろになって、くらげのように、ふわりふわりと浮かんでおりました。その中へ、ちょうどあしの芽がはえ出るように、二人の神さまがお生まれになりました。

 それからまたお二人、そのつぎにお生まれになった後に、伊弉諾神と伊弉冉神とおっしゃる男神女神がお生まれになりました。

 天御中主神はこのお二方の神さまをお召しになって、『あの、ふわふわしている地を固めて、日本の国を作り上げよ』とおっしゃって、りっぱな矛を一ふりお授けになりました。

 それでお二人は、さっそく、天の浮橋という、雲の中に浮かんでいる橋の上へお出ましになって、いただいた矛でもって、下のとろとろしているところをかきまわして、さっとお引き上げになりますと、その矛の刃先についた潮水が、ぽたぽたと下へおちて、それが固まって一つの小さな島になりました。

音読をたのしもう

国ができる前の世界とはどんな不思議な空間だったのでしょうか。半睡状態のような気分で読んでみたいですね。

『とろとろ』『ふわりふわり』などのやんわりとしたワードが読む側を夢心地にしてくれます。

古事記物語あらすじ

鈴木八重吉

児童文学者・鈴木八重吉が『古事記』で語られる日本の神話を、児童向けに平易に翻案した作品。大正8年から大正9年にかけて、自らが主催する児童雑誌『赤い鳥』に掲載。引用は、イザナギとイザナミによる『国生み』神話の場面より掲載。

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