
例示をすることで書けるようになる説明文作り
『じどう車くらべ』の単元の終わりに、教科書に出てこないじどう車の説明文の書き方を扱う。ここでこけることも多い。
書くときのポイントは、口頭作文と板書で例示をし、目と耳からも情報を入れることである。
まず、教科書に出てくる三つのじどう車の『しごと』と『つくり』を確認する。

◯◯(じどう車の名前)の仕事に線を引きなさい。
早く書いた子を指名し、確認する。線が引けているかも確認する。
◯◯(じどう車の名前)のつくりがわかる人は手をあげなさい。
『つくり』は言葉の意味が難しいので、わかる子を指名して答えてもらい、例示をとする。例示をした後に、
◯◯(じどう車の名前)のつくりに線を引きなさい。
と指示を出す。

これもしごとの時と同様、早くできた子に答えてもらい、全体への例示とする。
説明文の書き方をおさえた後は、教科書に載っている三つの車の説明文を視写させる。子どもは作業を通して書き方を身につけていく。
視写を終えたら、『はしご車』の写真を黒板に掲示する。
はしご車にする理由は、ほとんどの子が知っていると予想するからである。中には、夏休みに乗っていた子どももいた。

また、知らなくても消防車に長いはしごが付いているのでどんな車で、どんな仕事をし、どんなつくりになっているのかが、答えやすいからである。
はしご車の写真は子どもたちにも配る。手元にあることでよりじっくりと見て考えることができるからだ。提示後、写真の車は、はしご車であることを教える。
しごとは何ですか。隣と相談しなさい。
隣と相談することで、自分の知らない情報を共有することができる。
また、どんなしごとかわからない子への例示にもなる。そして、自分の考えを伝える練習にもなる。どんなしごとをしているか知っている子に答えてもらう。
黒板に教師が書き、それを写すように指示を出す。
はしご車のつくりはどうなっていますか。隣と相談しなさい。
『はしごが長い』『はしごが丈夫にできている』等、様々な意見が出るだろう。つくりは多く出されると予想されるので、意見を出し切らせる。
この時、列指名したり、発表したい子に聞いたりする。意見が出尽くしたら、つくりについて板書する。そして、その板書を写すように指示をする。これで、はしご車の説明文は完成である。
最後に全員で音読する。音読することで、さらなる説明文の構造理解につなげる。
説明文に使う言葉は、教科書の三つのじどう車の書き方の中で共通して出てくるものである。
(じどう車の名前)は、〜しごとをしています。そのため、〜ます(います)。
説明文の書き方を教え、実際に書き、このアウトラインを提示しておくことで、どんなじどう車の写真でも書けるようにらなる。ここが肝と言っても過言ではない。
説明文の書き方を教え、実際に書き、このアウトラインを提示しておくことで、どんなじどう車の写真でも書けるようになる。
次に『きゅうきゅう車』の写真を提示する。書き方はやっているので、簡潔に

きゅうきゅう車について書きなさい。
と指示をする。書いた子から持ってくるように伝える。黒板に提示してあるアウトラインの言葉、書き方を使って書けているか確認する。
書けていたら◯をつけ、発表してもらう。発表を聞くことで『あのように書けばよいのだ』とイメージすることができる。(モデリング効果)
発表し終わったら何もしない時間を作らないように【空白禁止の原則】、二つ目、三つ目のじどう車の写真を用意しておく。
図書室等で本を数冊借りておくことで、書きたいじどう車の写真を提示することができ、書くことに対するさらなる意欲の向上にもつながる。
あとがき
この単元は、本当に子どもたちは大好きです。身近な『乗り物』を題材に、説明文を読んでいきます。発達段階を考えた非常に優れた単元です。
ぜひ書くことに対して、さらに意欲を向上させたいですね。
ただし、一点注意することがあります。それは、図書室で借りる『乗り物』の本を、しっかりとチョイスすることです。よくあるのが、分厚い図鑑系を選んで、どこをえらんで書いたらいいか全く分からなくなってしまうケースです。事前にチェックが必要です。
参考文献
『国語の授業の腕が上がる新法則』谷和樹、学芸みらい社
『光村図 こくご一 下』
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